ロッテ安田ド緊張 練習消化スピード「思った以上に速い」

[ 2018年2月2日 05:30 ]

フリーバッティングを行った安田
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 待ちに待ったキャンプイン。しかし、ロッテのドラフト1位・安田(履正社)はプロの動きに戸惑い、室内練習場での打撃練習では鋭い打球を飛ばせなかった。18歳の表情はこの日の石垣島の空と同じく、曇り空だった。

 「自分のスイングができなかった。バットとボールの当たった時の感覚がなかった。しっかり練習したい」

 「ド緊張」の大きな理由は練習を消化するスピードだ。「思っていた以上にペースが速く、びっくり。これがプロ野球と分かった」。ただでさえ、井口新監督の方針で極力、空き時間をつくらない練習方針。ペースが乱れ、初体験のプロの打撃投手に四苦八苦した。

 救いの手もあった。練習ではチームリーダーで三塁を争う鈴木らと同組。「とにかく元気を出せ!」とハッパをかけられ「18歳らしく、声を出そう」と思ったが「まだ、足りない」と尻を叩かれた。ただ、このことで「声を出したら緊張が和らいだ」という。先輩の鈴木も「最初は全然(声が)出なかったけど、最後は盛り返しましたね」と満足げだ。

 コンビを組ませた仕掛け人は井口監督だ。「彼(安田)でも緊張するんだと思いました」と笑い、「レギュラーである大地(鈴木)と組めば目標設定も分かりやすい」と続けた。このキャンプを通じ、高校通算65本塁打を誇る黄金ルーキーの「教育係」を任せた。

 「明日は自分らしいスイングができればと思う」と安田。午後には「メドレーで200メートルは楽に泳げます」と得意のプールトレで笑顔も戻った。2日こそ、快晴の下、豪快なアーチをかける。 (福浦 健太郎)

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2018年2月2日のニュース