由伸巨人“3倍打撃”、雨天室内スタートも120分振りまくり

[ 2018年2月2日 09:26 ]

打撃練習をする坂本勇
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 振る!振る!振る!巨人・坂本勇がしゃがみ込み、呼吸を整える。天を見上げ、腕を伸ばす。一呼吸置くと、また振り続けた。

 「振る量も多いですし、疲れました。昨年弱かった打撃をみんなで直そうという(決意の)表れ」。宮崎キャンプ初日。雨天のため木の花ドームでの練習だったが、打撃練習は昨年の40分から120分に「3倍増」した。

 10球を早打ちする連続ティー打撃15セットから始まった。置きティーに片手ティー。バットを振り切らない寸止めティーも。フリー打撃の時間も、1セット5分から15分に3倍増した。外国人とベテランの阿部、寺内以外全員参加。実績のある長野や陽岱鋼(ヨウダイカン)も若手と一緒に振りまくった。

 11年ぶりBクラスの4位に終わった昨季はリーグ4位の536得点。リーグ連覇した広島には200点差もつけられ、高橋監督は「実際打てていない現実がありますから、それを克服するには練習しかない。キャンプですから疲れるのは当たり前」と言った。坂本勇が計646スイングで若手に手本を示した。

 主将は声を張り上げ、明るい雰囲気もつくった。昨年はキャンプ途中で視察した長嶋茂雄終身名誉監督が「元気がないという声が出ていた。中盤から後半にかけて元気を出そう」と促した。60周年を迎えた今年の宮崎キャンプは初日から雰囲気が一変。アップから全選手が声を張り上げ「エイ!オー!」の掛け声がこだました。

 打撃練習は1日で7種類。2時間振り続けるが、小刻みにメニューを変えることで集中力が持続される。「考えながらできるだけ多くバットを振るように心掛けたい。活気のあるいいキャンプを過ごしてオープン戦に入れるようにしたい」。29歳は“地獄メニュー”に「もうすぐ30歳やぞ」と自虐的に笑いながらも、充実感を漂わせた。(神田 佑)

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2018年2月2日のニュース