金本監督、藤浪に“進化”感じた「下半身のドッシリ感」

[ 2018年2月2日 08:07 ]

藤浪はブルペンで投球練習する
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 復活へ全面バックアップだ。阪神・金本知憲監督(49)が、今年初めて藤浪晋太郎投手(23)のブルペン投球に熱視線を送り、進化を感じ取った。体重100キロ到達の身体面だけでなく、投じるボール、みなぎる闘志にも成長点を見いだした。

 目を見張った。この日のブルペンにいたのは昨季3勝の右腕ではなく、開幕先発ローテーション入りに闘志を燃やす若きエース候補だった。投球を見守った指揮官の言葉は、おのずと熱を帯びた。

 「体がしっかりしてきたという印象。特に下半身のドッシリ感。腰回りとか、太ももとか、いい具合に筋肉が付いて。今まではどっちかと言うと、長い手足、自分の体をうまく扱い切れていない印象だったが、今はそれがしっかりして、思うように扱えているのかなという印象です」

 まずは身体面の進化に言及した上で、言葉を続けた。「(ボールも)左右のブレもあまりなく、ほぼベース付近に来ていた。今までみたいに引っかけや抜けがひどいという印象もなかった。今年にかける気持ちは相当なものと思う」。ボールにも闘志にも成長を感じ取っていた。そのすべてが、藤浪のオフ期間の頑張りを物語った。

 だから背中を押してやりたくもなる。「出来ることは僕らサイドもしてあげてね。何とか支えてあげると言えばオーバーですが、出来ることはどんなことでも協力して。彼の野球人生のためにも何でもやってやろうかなという思いでいます」。復活へ向け、全面バックアップも約束した。

 直球にカーブ、フォーク、スライダー、カットボール、ツーシームを織り交ぜた計63球で指揮官をうならせた当の藤浪も、キャンプ初ブルペンに好感触をえていた。「7日に初実戦だと思うので、そこに合わせて仕上げてきています。仕上がり自体はいいかな、という感触はあります」。指揮官の全面バックアップも受けながら、復活ロードをひた走る。(惟任 貴信)

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2018年2月2日のニュース