ロサリオいきなり14発!金本監督うなった「ゴメスより振れる」

[ 2018年2月2日 08:18 ]

金本監督(右)の前で豪快な打撃を披露するロサリオ
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 阪神は沖縄の「かりゆしホテルズボールパーク宜野座」でキャンプをスタート。新外国人のウィリン・ロサリオ内野手(28=前韓国ハンファ)が、初の屋外フリー打撃に臨んだ。58スイングで推定飛距離140メートル弾を含む14本のサク越え。見守った金本知憲監督(49)をうならせた。

 久々に現れた本物の大砲だった。午後から始まった初の屋外フリー打撃。新加入したロサリオがバットを手にすると、多くの人々が次々とメーン球場に集まってきた。金本監督もブルペンから駆けつける。首脳陣、評論家、虎ファンまでも、助っ人の一挙手一投足に熱視線を送った。

 「(初日から)皆さんと一緒にできたことがうれしかった。(現在の状態は)75〜80%ぐらいですね」

 来日したてで体調は万全ではなく、あくまで試運転だという。ただ、そのスイングは“肩慣らし”とは、かけ離れた内容だった。

 初スイングは左翼への鋭いライナー性の一打。軽く振っているようなスイングながら、確実に捉えた打球は強烈だった。5スイング目に左翼へ“第1号”を放つと、大飛球の量産態勢に突入する。マスコットバットと白木のバットを使用した58スイングのうち、サク越えは14本。最長不倒は左翼後方にある防護ネットを直撃する、推定飛距離140メートルの特大弾だった。

 「スイングの速さがある。振る力がある。振れるから、慣れてきたら打つだろうな、というのが感じられる。ゴメスより振れると思う。スイングスピードもあると思う。コンパクトでパワフル」

 キャンプ初日。まだ、全容が明らかになったわけではない。それでも、指揮官は長距離砲に賛辞を惜しまなかった。理由は簡単。期待を抱かせるには十分すぎる、スイングスピードだったからだ。

 「まだうまく寝られていない時期なので。(万全でないのは)それも影響しているのかなとは思う。しっかり練習して、できるようになれば、もっと打球とかも変わってくるのかなとは思います」

 周囲の喧噪をよそに、本人は最後まで納得した様子は見せなかった。時差ぼけのため寝不足の状態。にも関わらず、投内連係、守備練習、ランニングメニューなどフルメニューを消化した。新外国人が初日から本隊に合流するのは超異例。そんな勤勉さからも、大活躍の予感が漂う。

 「(本塁打数は)どうやろうな…。25本から30本くらいと違う?我慢して使おうという気にさせてくれるでしょう」。指揮官は来日1年目の14年に26本塁打したゴメス以上の力があると評価した。金本阪神にとっては待望の長距離砲。この男こそ、13年ぶり優勝の使者として、ふさわしい。(山本 浩之)

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2018年2月2日のニュース