大谷 裸一貫渡米 持ち物は「パスポートと野球道具と気持ち」

[ 2018年2月2日 05:30 ]

渡米前にセレモニーに出席した大谷
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 エンゼルス・大谷翔平投手(23)が1日、成田空港から日本航空機で米ロサンゼルスに出発した。セレモニーと会見が出発ロビーに居合わせた約200人に公開される異例の形式で開かれ、「楽しみというのが一番。不安は多少あるけど行ってみないと分からないこともある。自分のできることをしっかりやりたい」と語った。

 まず住居など生活環境を整え、14日(日本時間15日)のキャンプインに向けてアリゾナへ移動する。「最低限(の荷物)で来たつもり。パスポートと野球道具と気持ちがあれば何でもできると思っていきたい」。裸一貫は覚悟の表れ。米国でも野球に没頭し、二刀流で世界を驚かせる。

 前夜に「ライトゴロでアウトになるっていう夢を見た」と明かした。日本ハム時代にキャンプインを迎えていた「プロ野球の正月」に見た“初夢”だった。疲労回復のため7時間の睡眠確保と定時起床を守ってきた。徹底した体調管理はメジャーに行っても変わらない。「一番野球がうまい選手になりたいと小さい頃から頑張ってきた。そういうシンプルな目標に向かって頑張りたい」と現実の「夢」を追い続ける。

 同日に渡米したヤンキース・田中の「いろいろなことが違って当たり前だという気持ちでいれば全てのことが柔軟に対応できる」という助言を伝え聞き、「そういう言葉を頂けるのは幸せなこと。うまく対応できるように柔軟にいきたい」と気持ちも新たにした。期待は不安を大きく上回る。野球少年のような笑みを浮かべ、機上の人となった。 (柳原 直之)

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2018年2月2日のニュース