“レオのショウヘイ”2年目の鈴木将平 巧打磨いて1軍生き残る

[ 2018年2月2日 08:52 ]

初めて1軍で迎える春季キャンプ。打撃練習に力がこもる鈴木
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 【大谷ロス俺が埋める NEWスター候補生】スーパースターの大谷翔平投手(23=エンゼルス)が海を渡り、空洞化が叫ばれる日本球界。「大谷ロス」を埋め、今季飛躍が期待されるスター候補生を各球団1人ずつ取り上げる。第1回は西武。2年目の鈴木将平外野手(19)にスポットを当てた。

 人懐っこい顔に、初々しさが残る。高卒2年目の鈴木は、初めて1軍で迎えた春季キャンプ初日を終え、冗談めかしながらこう言った。

 「シーズンに向けての準備。これから先輩方が“やるぞ”となってくる中で、僕も紛れて1軍に残れたらいいかなって」

 静岡高時代はU―18侍ジャパンに選出され、3番を担った左打ちの好打者。プロ1年目は1軍出場こそなかったが、2軍で101試合出場、打率・280、32打点、15盗塁はチームトップの数字だった。7月には地元・静岡で開催されたフレッシュオールスターにイースタン・リーグの「2番・左翼」で先発。「1軍はなかったけど、成長しているという一年だった」と秋季キャンプでは1軍に抜てきされ「面白い。非常に楽しみ」と辻監督の目にも留まった。

 アピールポイントは打撃で「売りにしたいのはバットコントロール。そこは大事にしたい」。今キャンプでは守備とともに「打球の強さや飛距離が物足りない。そこはやっていかないといけない部分」と課題を挙げ、1軍定着をアピールする。

 名前はエンゼルス・大谷と同じ読みの「将平(しょうへい)」。昨年7月1日、故障から2軍戦で実戦復帰した大谷と1度だけ対戦し、高めの直球で空振り三振を喫した。「同じ名前の人が球界を引っ張っていたというのは感じるものがある」。西武の「将平」のブレーク物語は2018年から始まる。(春川 英樹)

 ≪番記者寸評≫左の栗山、秋山に加えて、右では内野手登録の外崎が昨年出場を増やすなど西武の外野陣は激戦区。それでも辻監督が1軍に抜てきしたのはブレークへの期待から。これぞ鈴木という強みが出せるかどうかが飛躍の鍵。

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2018年2月2日のニュース