内川2000安打へ“新走法” 専門コーチ指導で故障防止

[ 2018年1月18日 05:30 ]

元陸上選手の秋本真吾氏(右)から走り方の指導を受け内川
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 ソフトバンク・内川聖一内野手(35)が17日、宮崎県日向市内で自主トレーニングを公開。残り25本に迫った通算2000安打を春先にクリアし、チームの日本一連覇に貢献することを誓った。自主トレでは体の効率的な使い方をテーマに掲げ、元陸上選手でプロスプリントコーチの秋本真吾氏(35)から指導を仰いだ。

 自主トレ開始から約2時間。若手選手がボールを使った練習を始めた頃、内川だけは黙々とダッシュを繰り返した。プロスプリントコーチの秋本真吾氏とともに、足の上げ方、腰の使い方などを意識しながら走り続けた。

 「体のどこを動かしたらいいのか。出力を少なくしてどうやって大きなパワーを出せるか」。昼食を挟み、打撃練習をこなした後にも、マンツーマンでの特訓に時間を割いた。

 昨季は6月に首を痛め、7月には左手親指を骨折。約2カ月、戦列を離れ73試合の出場にとどまった。「去年はCS、日本シリーズしか活躍していない。1年間やりきったという年にしたい」とフル回転を誓った。

 故障防止のために、阪神やオリックスで指導経験のある秋本氏に自主トレへの同行を願い出た。「姿勢が大事だと。守備にも打撃にもプラスになる。体の動きを少なくできれば(ミートポイントの)誤差が減ってくると思う」と野球の動きに反映させる構え。前夜はホテルの部屋でランニングフォームの動画などをチェックし、約3時間の勉強会もこなしたという。

 秋本氏のトレーニングの狙いは(1)スピードの向上(2)ケガをしない効率的な走り方の習得(3)走るときに大事な大腰筋の強化。同氏は「内川選手は感度がいいので、凄いスピードで吸収している。野球選手では抜けている」と舌を巻く。

 通算2000安打まで25本。「僕の中で区切りとは思っていない。早く個人の事は終わらせて、チームの日本一に向かいたい」。昨季は先端をくりぬいていたバットを使用したが、フリー打撃ではくりぬかない新型バットも試した。走り方の見直しからスタートした1年。無駄な力が入らない新フォームで、プロ18年目に臨む。

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2018年1月18日のニュース