イチ、オリ復帰も 米球団との交渉不調で日本球団も選択肢

[ 2018年1月18日 05:30 ]

日本球界復帰の可能性が伝えられたイチロー
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 マーリンズからFAとなっているイチロー外野手(44)が今季、日本球界に復帰する可能性があると16日(日本時間17日)、大リーグ公式サイトが伝えた。ジョン・ボッグス代理人が同サイトの取材に応じ、現時点で米球団との交渉が不調であると語り、日本復帰が選択肢となる可能性を示唆。その場合は、プロ1年目から9年間在籍したオリックス入りが有力視される。

 大リーグ公式サイトによれば、ボッグス代理人は「それを考えたくはないが」とした上で、メジャー球団からオファーがない場合、イチローが日本でプロ野球人生を終える可能性を示唆したという。

 「所属したチームにとてつもない価値をもたらすと(各球団が)気づくことを日々、望んでいる」。あくまで現在はメジャー一本に絞って交渉を続けているが、米移籍から11年半在籍したマリナーズとは「外野手がチームに多くいた」と交渉は実らず。若手主体で外野が手薄なパドレスとの話し合いも、不調に終わったという。

 日米通算4358安打、メジャー通算3080安打のレジェンドだが、デレク・ジーター新CEOの下でチームを再建するマーリンズからは契約を更新されなかった。イチロー自身も昨年12月、日本復帰について「“可能性”っていろんなことに使えるから。ゼロじゃない限りは可能性はあるけど…ややこしいなあ」と微妙な言い回しで表現した。

 一方、古巣オリックスは日本復帰に備えて、イチローを迎え入れる態勢を整えている。昨秋には、西名弘明球団社長(現名誉会長)が高知キャンプ訪問中に「もし大リーグで声が掛からなかったら、うちに来ることは間違いない。本人もそう言っている」と話したことが、NHKで報じられた。この日も米国での報道を受け、「うちとしての姿勢は変わらない」と明言。長村裕之球団本部長も「日本でやるなら“うちでやってくれたら”ということは前々から伝えている」と説明した。

 昨季は打率・255ながら、代打として大リーグの年間記録にあと1本と迫る27安打を放った。ボッグス氏は「出場機会が増えれば、もっとやれる」と太鼓判を押し、「6球団くらい候補は残っている」と続けた。メジャーで活躍する姿を見たいが、日本でプレーする姿も見たい。交渉の行方が注目される。

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2018年1月18日のニュース