真中監督、涙のラストメッセージ「チームはこのままではいけないと思います」

[ 2017年10月3日 21:59 ]

セ・リーグ   ヤクルト6―10巨人 ( 2017年10月3日    神宮 )

<ヤ・巨>ビジョンを見て涙ぐむ真中監督
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 今季限りで退任するヤクルトの真中満監督(46)が最終戦セレモニーで男泣きした。

 激しい点の取り合いとなったラストマッチは、6―6で迎えた9回に6番手・秋吉が山本に満塁アーチを浴びて敗れ2連敗。球団ワーストを96敗に更新する45勝96敗2分けの借金51で今季の全日程を終了した。

 試合後に行われた最終戦セレモニーでは、センター後方の大型ビジョンに真中監督への感謝を表した数々のメッセージとともに3年間の思い出をまとめた映像が流れたが、その映像が流れ始めた途端に涙腺が緩み、口元を真一文字に結んで男泣き。頬を流れる涙をぬぐおうとせず、頭を下げた。

 ファンから大きな花束を受け取った後でマイクの前に立った真中監督は大きな歓声になかなか言葉が出て来ず。ようやく「え〜…皆様。今シーズンも143試合、最終戦、最後まで本当にふがいないシーズンでありましたが、大きなご声援、本当にありがとうございます」と悔しさを押し殺して感謝の言葉を口にした。

 そして、「私事ですが、今季でヤクルトを退団します。現役時代も含めまして本当に多くのファンに支えられ、精一杯まっとうすることができました。本当に感謝しています。ありがとうございます」と続けると、「チームはこのままではいけないと思います」とキッパリ。「今年のこの悔しさをバネに、本当に選手には頑張ってほしいという風に思っております。来季以降、僕もファンの皆さんと一緒に、ともに、東京ヤクルトスワローズを応援していきたいと思います。本当に本当ありがとうございました」と挨拶を締めて何度も頭を下げると、苦楽をともにした選手たちの手で何度も宙を舞った。

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