オリ平野、その肉体に管理栄養士も“あっ、違うな”

[ 2017年10月3日 13:48 ]

試合前にアップをするオリックス・平野
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 海外フリーエージェント(FA)権を保持するオリックス・平野佳寿投手(33)。今季3年契約の最終年。本人は態度を明確にしていないが、イチローの代理人を務めるジョン・ボッグス氏と契約を結ぶことが決定的とあって、その去就に注目が集まっている。

 キレのあるフォークに連投可能なタフさは球界トップ。国内外から熱視線を浴びるパフォーマンスを支える肉体も“世界レベル”という。そう指摘するのは、今夏に球団と契約した管理栄養士で、過去にフィギュアスケート女子の浅田真央らトップアスリートを支えた河南こころさんだ。

 「体幹を感じる厚みがあって、大変バランスが優れていますね」

 河南さんは、浅田真央に08年から3年間付き添い10年のバンクーバー五輪では銀メダル獲得に尽力。その後もバレーボールやラグビーなどを支援してきた。現在は大阪・舞洲の選手寮で若手選手の栄養管理に取り組み、京セラドームで試合がある際は頻繁に視察している。助っ人砲のロメロやマレーロ、エースの金子、西ら一流選手がいる中で「オリックスで理想的な体格は誰?」と聞いた時に即答したのが平野だった。

 「初めて見た時から“あっ、違うな”と。理想的な体作りをされていると思います。若い選手にありがちですが、一見、筋肉がありそうだけど、実は、脂肪が少なくて筋肉が浮き上がって見えるだけという選手がいますが、それとは違います。しっかりとコアが鍛えられている印象です」

 絶対守護神は、その内面も人望を集める。気さくな人柄で、お笑い芸人のものまねを披露するなどユニークな一面もある隠れたムードメーカー。今季新加入した黒木や沢田ら若手が苦境を迎えるたびに、親身になって助言を送る姿も好感を呼ぶ。レッドソックス、カブスは、平野がFA宣言すれば複数年のメジャー契約で交渉に乗り出す方針を示しているが、オリックスとしては複数年も用意して流出を阻止する構え。球団幹部は「全力で引き留めにかかります」と言い切る。12年目の大型リリーバーの進路が、今オフの焦点の一つとなりそうだ。(記者コラム・湯澤 涼)

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2017年10月3日のニュース