福留“不敗神話”ストップ 今季本塁打すれば12戦全勝も…

[ 2017年8月16日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6―11広島 ( 2017年8月15日    京セラD )

右中間に3点本塁打を放つ福留
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 ニコリともしない。9点差を追う5回、チームにカツを入れる追撃の右越え13号3ランを放った阪神・福留は、表情を一切変えずにダイヤモンドを駆け抜けた。主将が見せた絶対に諦めない姿。ただ、序盤のビハインドはあまりに大きく、今季本塁打すれば12戦全勝だった「不敗神話」はついに止まった。

 6―11の9回2死二塁では空振りの三振に倒れ、最後の打者に。試合後は悔しさを押し殺しながら、無言でドームを後にした。それでも、完全なワンサイドだった流れを変えたのは、間違いなくそのひと振りだ。5回2死一、二塁の第3打席、野村のスライダーを完璧に捉えた。

 片岡打撃コーチは「さすがと言うかね。諦めない姿勢を見せてくれた。あれでチームも“行ける”という風になったんやけど」と称えた。再び広島にマジック点灯を許した。昨季から数えれば14連勝中だった福留の神話も終わった。ただ、その不屈の姿勢は最後の最後まで変わらない。 (山添 晴治)

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2017年8月16日のニュース