聖光学院3点ビハインドも「想定内。我慢、我慢と…」逆転で16強入り

[ 2017年8月16日 18:33 ]

第99回全国高校野球選手権大会2回戦   聖光学院5―4聖心ウルスラ学園 ( 2017年8月16日    甲子園 )

<聖光学院・聖心ウルスラ>聖心ウルスラに勝利し、先発の聖光学院・前田(手前)に笑顔を向ける斉藤(右)
Photo By スポニチ

 史上最多の11年連続出場となった聖光学院(福島)が相手の相次ぐバッテリーエラーもあって接戦を5―4で制し、16強入りを決めた。

 2回に3点先取を許したが、3回に1死二、三塁から瀬川の左翼線2点適時二塁打で1点差に迫ると、4回には2死三塁から矢吹の中前打で同点。3―3で迎えた5回には左安打で出塁した先頭・松本が二塁盗塁に成功すると、相手先発・戸郷のこの試合2、3個目となる連続暴投で勝ち越し。8回にも2死三塁から捕逸で1点をもらい、9回にはソロ本塁打で1点差に迫られたが、最後は逃げ切った。

 「楽に勝てるということはそうそうないと思っていたし、接戦は覚悟していた」という斎藤監督は、1点差に迫られた最終回の守りも「無死から本塁打を打たれたので、つながれてもう1点と(なっても)同点で最終回裏と思っていたのでまだ余裕をもって戦わせてあげたいなと思っていた」と振り返った。

 3回5安打3失点で降板させた先発投手の前田については「投球内容としては良かったが、相手の打球が野手の間に落ちたり、ちょっと空気が悪いなと思ったので、球運というか流れを変えないといけないと思って」背番号1を付ける斎藤に早々とスイッチ。その斎藤が6イニングを最終回のソロアーチによる1点に抑える好リリーフを見せて勝利をもぎ取った。

 3回に反撃ののろしをあげる2点適時二塁打を放った瀬川は「接戦をものにするのは簡単ではない。その中で大きな勝利をつかめて良かった」と喜び、「5―3としたことで本塁打を打たれても1点余裕があると考えていた。先制、リードされても想定内。我慢、我慢という声を選手同士でかけていた」と1点差での勝利を冷静に受け止めていた。

続きを表示

2017年8月16日のニュース