13連敗の巨人 最短11日自力V消滅 由伸監督「結果が出ない」

[ 2017年6月9日 05:30 ]

日本生命セ・パ交流戦   巨人2―13西武 ( 2017年6月8日    メットライフドーム )

<西・巨>試合後、帽子をとって一礼する高橋監督
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 巨人が8日の西武戦で2―13と大敗を喫し、球団ワーストの連敗記録は13に伸びた。序盤から投手陣が大量失点し、走塁や守備でもミスを連発。4年ぶりに2番に坂本勇人内野手(28)を配した打線も7安打2得点と反撃する力もなかった。83年の栄光の球団史に泥を塗る惨敗で、借金も11年以来となる2桁の10に達した。

 巨人の歴史に、屈辱的な1敗が加わった。球団ワーストを更新する13連敗。高橋監督は感情を胸にしまい込み、口を開いた。

 「状況が良くない中で(攻守の)どっちが良かったとか悪かったとかではない。みんな何とかしようとしているけど結果が出ない。結果が全ての世界」

 打線は坂本勇を4年ぶりに2番に起用するなど策は打った。指揮官は「主力を前に置いて流れが変われば」と説明したが、実らない。6回に坂本勇、マギー、阿部の3連打などで2点を挙げるのが精いっぱい。0―12と大量リードを許した6回の攻撃前に円陣で「応援してくれるファンがいる」とナインに訴えた坂本勇は「結果が出なくて苦しいけど、結果を求めて頑張っていかないと」と語った。

 10試合ぶりに4番に座った阿部は、2回に一塁走者で二盗を狙ったが、投手が投球する前に飛び出す形となり憤死。「無警戒だったから。結果的にアウトになり、流れを断ち切ってしまって申し訳なかった」と話した。

 投手陣は14試合連続で被弾するなど今季ワーストタイの13失点。連敗中は初回に5度失点するなど、後手に回る展開が続く。3回には先発の池田がベースカバーに遅れ内野安打を許し、その後に重盗を決められ、外崎に満塁本塁打を被弾。攻守でミスが出ては、勝機など見えない。

 連敗中は29得点に対し、85失点。投手、捕手、打線…。もはや、どこから改革の手をつければいいかも見失う惨敗だ。村田ヘッドコーチは「(選手個々が)やるべきことをしっかりやる。それに尽きる」とナインの奮起を求めた。

 借金は10となり、最短で11日に自力優勝の可能性も消える。阿部は「こんなゲームでも応援してくれるファンがいる。応援に恥じないように頑張りたい」と語気を強めた。セ・リーグのワースト記録は16連敗。下を向き続ければ、いっそう深い闇に迷い込む。 (川島 毅洋)

 ▼巨人・堤辰佳GM 監督とは持てる戦力を使い切るくらいでやろうという話はした。何かをやらなきゃいけないニーズがあるのは分かっているが、コーチの入れ替えとか、そういう時期ではない。

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