【大野豊 視点】則本が三振奪える理由 絶対的な2球種、ギア上げ下げ的確

[ 2017年6月9日 10:20 ]

日本生命セ・パ交流戦   楽天8―2DeNA ( 2017年6月8日    Koboパーク宮城 )

<楽・D>9回2死、佐野から12個目となる空振り三振を奪い則本は雄叫びガッツポーズ
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 楽天・則本は昨年まで3年連続で200奪三振以上でタイトルも獲ってきた。元々三振は多かったが、進化が今日の結果にも表れている。

 12三振の結果球は直球6で、フォーク6と半々。そして1〜9番打者まで先発全員から奪った。則本の奪三振力は(1)直球とフォーク、2つの球種で奪える、(2)長いイニングを投げ抜くためのギアの上げ下げが的確で決して手抜きはしない、という2点が支えている。昔の野球は先発完投型だったが、近年は少ない球数で打ち取ることが理想とされるが、そんな中で樹立しただけに価値がある。フライやゴロと違い、味方のミスに左右されない三振は最も確実なアウトの取り方。記録を知るお客さんの盛り上がりも異常なほどだ。可能性ある限り記録を伸ばしてほしいし、もう今後破られることはないと思う。(スポニチ本紙評論家)

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