立大 タイブレーク制し59年ぶり4強 1年中川が好リリーフ

[ 2017年6月9日 05:30 ]

全日本大学野球選手権第4日・準々決勝   立大4―3天理大 ( 2017年6月8日    神宮 )

<天理大・立大>4回途中から登板し無失点に抑えた立大2番手・中川はガッツポーズ
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 立大が延長10回タイブレーク方式の末、天理大を4―3で下し、1958年以来59年ぶりの4強進出を決めた。0―3の4回途中から救援した中川颯投手(1年)が6回無失点と好投。延長10回も1死満塁から始まるタイブレークで内野ゴロの間に挙げた1点を守り切った。また、国際武道大は27年ぶり、東海大北海道は初、上武大は3年連続4強進出。9日は休養日で、準決勝は10日に行われる。

 強心臓の1年生サブマリンが両手を突き上げた。1点リードの延長10回2死満塁。中川は最後の打者を二飛に打ち取り「死んでもゼロに抑えるという気持ちで投げた。重圧に強いのが持ち味」と笑みを浮かべた。

 1死満塁から始まるタイブレークで、10回表に内野ゴロで1点を勝ち越し。その裏のマウンドだ。1点もやれない状況で「どれだけ自分の力を発揮できるか」と楽しんだ。4番・田中秀の空振り三振、山本の二飛はいずれも内角直球。マウンド度胸が光った。

 桐光学園時代はエース兼4番として通算26本塁打を記録した二刀流。99年秋以来リーグ優勝がなかった立大を「俺が優勝させてやるとの気持ちで入学した」という。溝口智成監督も「ああいう場面を託したいと思える投手」と最敬礼だ。

 7回に2点差を逆転した初戦に続き、この日も0―3の8回から山根の2ラン、9回に熊谷の中前適時打で追いついた。「先を見ないで積み重ねていけば優勝も見えてくる」と中川。59年ぶりの優勝へ完全に勢いに乗った。 (東尾 洋樹)

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2017年6月9日のニュース