広島・岡田の系譜継ぐ大商大・大西 鮮烈デビュー

[ 2017年6月7日 05:49 ]

全日本大学野球選手権大会1回戦   大商大2―1京都学園大 ( 2017年6月6日    東京D )

<大阪商大・京都学園大>力投する大阪商大先発・大西
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 完封目前の9回2死三塁。二塁手・日下部主将の失策で同点に追いつかれたが、2年生の最速148キロ右腕・大西は仲間を信じていた。「同点だったら、先輩が必ず逆転してくれる」―。追いつかれた直後、押し出し死球で2年ぶりの1勝が転がり込んできた。

 自身初の全国舞台で強烈な輝きを放った。3回の先頭打者から圧巻の4者連続空振り三振。決め球は全てフォークだった。4、5回はともにスライダーで三ゴロ併殺に仕留めた。直球の最速は144キロを計測。「マウンドがめちゃくちゃ良かった」と言うように、被安打4の6奪三振、1失点の力投だった。

 岡田(広島)の系譜を継ぐ。大商大高、大商大の経歴はまったく同じ。「憧れの投手です」と話す4歳上の岡田は15年の大学選手権で8強入りした。「“大商大イコール岡田さん”ですが、そこを大西にしたい」。8強超えは最低限のノルマで腕を振る覚悟だ。

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2017年6月7日のニュース