阪神・秋山が熱投!自己最多5勝目も「まだ低いところの数字」

[ 2017年6月7日 05:44 ]

交流戦   阪神11―4オリックス ( 2017年6月6日    京セラD )

5回1死一、二塁、小谷野を投併殺打に打ち取った秋山はガッツポーズを決める
Photo By スポニチ

 阪神先発・秋山は、120球の熱投で8回2失点にまとめ、自己最多の5勝目を挙げた。

 「前回(登板)はストライクを欲しがって連打されたので、今回はなるべく(ストライクを)欲しがらずに、粘って粘って…」

 初回、2本の適時打で2点を許しても、ズルズルいかないのが、成長の証だ。5回無死一、二塁で迎えたロメロには内角へ直球を投げ込んで追い込むと、最後は外角低めの141キロ直球で見逃し三振。5回8失点だった3月15日のオープン戦は、外角へのカットボールをことごとく捉えられ、失点を重ねた。

 「真っ直ぐで押すことは心がけて投げたし、直球は気持ちを込めて投げられた」

 苦い思いを糧にして、強気の攻めを貫き、勝負所では直球を投げ込み、見事にリベンジを果たした。12安打を浴びながら試合を作り金本監督も「12安打?どう表現したら良いか分からないけど(笑い)。ヒットを打たれながらも要所、要所を踏ん張ってくれた印象」と評価した。

 高卒ルーキーだった10年に挙げた4勝を上回り、7年間、固く閉ざされていた“扉”を開けた。プロ8年目で開花しようとしている26歳は、慢心することなく、次なるマウンド、そして、更なる高みを見据えた。

 「まだ低いところの数字なんで、また、頑張っていきたい」

 目指しているところは、まだ先にある。ローテーション投手としての自覚が芽生えた男の挑戦はこれからだ。 (遠藤 礼)

続きを表示

2017年6月7日のニュース