筒香、初だす山形弾!DeNA4発9得点で“天敵”楽天撃ち

[ 2017年6月7日 05:30 ]

交流戦   DeNA9―1楽天 ( 2017年6月6日    荘銀日新スタ )

初回1死一塁、筒香が右中間に2ランホームランを放ちライトスタンドの山形のDeNAファンも大喜び
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 山形でも空高くホームランをかっ飛ばした。DeNA・筒香が初球を捉えた。初回1死一塁で133キロ内角直球に対し「インサイドの球にうまく反応できた」と自賛の一振り。5月23日の中日戦以来12試合、51打席ぶりとなる5号2ランが右中間席最奥で跳ねた。横浜から離れた山形でも、ビジター応援席の右翼席は青く染まっていた。年に一度しか観戦できない地元のベイスターズファンもいた。「ここでもこんなに応援してもらっている。勝ちゲームをつくれたので良かったです」とうなずいた。

 通算115発のうち、地方球場のアーチは14年7月1日の中日戦(金沢)以来、これで2発目。過去24球場で132打数も立ちながら(35安打、打率・265)、希代のアーチストが地方で天かけることは一度しかなかった。チームも今季は地方球場2戦2敗で、楽 天戦は14年から3年越しの7連敗中だった。嫌な数字を並べてなぎ払う一撃だった。

 データから収穫を強調したのはラミレス監督だった。「初球のホームランと2ストライクからでは、僕の見方では大きく違う。積極的になれた証拠」。ファーストストライクを柵越えしたのは4号に続き今季2発目。追い込まれる前に、ファーストストライクを叩くのは打撃の基本だ。

 筒香は言う。「大事だし、そこからいくのが一番いい。でも試合の流れや、兼ね合いもある。なんでもかんでもいっていいわけではない」。桑原の先頭打者弾からの流れの中で「この日はいっていい展開だった」。その機を逃さず一振りで仕留め、3回に宮崎、5回にはロペスがソロで続きクリーンアップが今季初のそろい踏み。「バッテリーが粘ってつくった試合。その中で初めて3人そろえたのは良かった」とした。

 青い花火が乱れた、2カ月早い花笠まつり。真打ちが完全復調への確かな足跡を山形に刻んだ。 (後藤 茂樹)

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2017年6月7日のニュース