ハム高梨 新人王に続き2冠 日本プロスポーツ大賞最高新人賞

[ 2016年12月21日 05:30 ]

トロフィーを手に笑顔を見せる(左から)高梨、大谷、大野
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 日本プロスポーツ大賞の最高新人賞に日本ハム・高梨裕稔投手(25)が選ばれ、東京都内で20日に行われた式典で表彰された。あらゆるプロスポーツ界から選ばれた新人賞受賞者15人の中から「最も貢献度の大きい業績を残した」と評価された。今季10勝2敗でチームの日本一にも貢献。パ新人王に続いて「2冠目」を手にした。また、日本ハムはチームとしても殊勲賞に輝いた。

 壇上ではスポットライトを浴びて、少し緊張した表情を浮かべた。「こういう賞を頂けるのはたくさんの方の支えがあったから。感謝を忘れず、プロスポーツ界にもっともっと貢献したい」。誠実な高梨らしいあいさつだった。

 プロ3年目の今季は開幕から1軍に定着。「自信みたいなものはあった」とオープン戦から手応えをつかんだ上だったが「1軍での実績はなかった」と不安もあった。開幕当初の中継ぎ起用から6月中旬に先発転向すると、ローテーションの一角を担い、勢いに乗って2桁10勝に到達した。

 思い出の試合を聞かれると「優勝の経験がなかったのでリーグ優勝は興奮した」と振り返った。個人的に挙げた試合は7月1日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。「一番いい投球をしたと思う」と、7回5安打無失点で4勝目を挙げた試合を選んだ。

 デビューから11連続KOのプロボクシング・比嘉大吾(白井・具志堅)や、リオ五輪のサッカー日本代表でJリーグ・ベストヤングプレーヤーに選ばれた井手口陽介(G大阪)ら各界話題のルーキーを押しのけての受賞。パ・リーグ新人王に続く受賞だが、高梨に慢心はない。「長所である真っすぐを伸ばし、今年と同じスタイルで技術的にもう1、2段階アップしていきたい」と早くも来季を見据えていた。 (君島 圭介)

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2016年12月21日のニュース