大谷 WBC開幕投手に名乗り 3・7キューバ戦「合わせていきたい」

[ 2016年12月21日 05:30 ]

内閣総理大臣杯を手に受賞のあいさつする大谷
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 異なるスポーツのアスリートが一堂に会した授賞式でも、日本ハム・大谷の存在感は際立っていた。日本プロスポーツ協会が主催する「日本プロスポーツ大賞」の大賞を受賞。壇上で内角総理大臣杯を受け取り「プロスポーツの中でもいろいろな競技があって、素晴らしいアスリートの方々がいる中で、こうして選んでもらったことはうれしい」と笑みをこぼした。

 4年目の今季はプロ野球最速を更新する165キロをマーク。10年ぶりの日本一に導き、MVPを獲得した。二刀流で与えたインパクトは今や野球界を飛び越え、スポーツ界の顔となった。休む暇はない。次なる戦いがすぐそこに迫っている。

 来年3月のWBCに初めて出場することが発表され「ずっとそこの舞台でやりたいと思っていた。やるからには世界一を目指したい」と誓った。初戦は7日のキューバ戦(東京ドーム)。1次ラウンド最大の難敵だ。二刀流での出場も期待される中、開幕投手候補の大谷は「何も言われていないけど、先発の候補ではあると思う。そこに合わせていきたい」と珍しく大役に意欲を示した。

 11月に行われた強化試合ではシーズンの疲労が考慮され、打者のみでの出場。投手陣は滑りやすいWBC公式球の対応に苦労していたが、大谷は不安視していない。自主トレではキャッチボールなどで同球を使用し「(11月末から)3カ月くらい準備できるのは大きい」。昨年に続き、このオフも合同自主トレを行うレンジャーズ・ダルビッシュからも「特に気にするな」と言われたという。

 今後、日本人メジャーリーガーが招集される可能性もある。ポスティングで18年以降のメジャー移籍を容認されている22歳は「一緒にできるチャンスはなかなかない。個人的な意見としては一緒にやってみたい。高い技術の人とできるのは幸せなこと」と期待していた。 (柳原 直之)

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