元巨人・加藤初さん死去　66歳　「鉄仮面」の異名…76年ノーヒッター

巨人時代の加藤初さん。「鉄仮面」の異名をとった
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　巨人などで投手として活躍した加藤初（かとう・はじめ）さんが、直腸がんのため静岡県内の病院で１１日に死去した。６６歳。巨人が２０日、発表した。葬儀・告別式は既に行われ、喪主は妻の和江（かずえ）さん。

　加藤さんは、静岡県出身。吉原商高（現富士市立高）から亜大に進んだが、入学後３カ月で中退。社会人の大昭和製紙を経て、１９７２年にドラフト外で西鉄に入団した。“黒い霧事件”で主力投手が退団したことで１年目から先発の柱として活躍。１７勝を挙げたほか、オールスターにも選出され、新人王に選ばれた。７３年から７５年まで太平洋でプレーし、７６年に巨人に移籍。同年４月１８日の広島戦（広島市民）でノーヒットノーランを達成した。

　９０年限りで現役引退し、巨人や西武、韓国プロ野球などでコーチを務めた。

　通算成績は１９年で４９０試合に登板し、１４１勝１１３敗２２セーブ、防御率３・５０。オールスターゲームに６度出場した。現役時代、どんな時も顔色一つ変えないポーカーフェイスだったことから「鉄仮面」という異名をとっていた。