安藤 史上初の40歳50試合登板に意欲「金本さんを男に」

[ 2016年12月20日 08:06 ]

アップで契約更改を終え、記者の質問に答える安藤
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 阪神の安藤優也投手(38)は19日、兵庫県西宮市の球団事務所で契約更改交渉に臨み、600万円アップの年俸8800万円で一発サインした。今季は4年連続で50試合登板を達成して防御率も3年ぶりに2点台に復帰。来季は40歳シーズンとなり、50試合以上に登板すればプロ野球史上初の快挙が待つ。「金本さんを男にしたい」。偉業達成よりも金本監督の胴上げを誓った鉄腕がV奪回に挑む。(金額は推定)

 穏やかな表情がよみがえった。昨オフは300万円減を受け入れて更改。しかし、今オフは4年連続で50試合に登板したことが評価され、昨年の減額分を取り戻した。今季もフル回転だった安藤は来季、偉業達成に挑む決意を示した。

 「リリーフになって、やっぱり『50』という数字は、一つの目標」

 揺るぎない決意とともに、大台を突破する。今季の開幕は2軍スタート。だが、1軍昇格を果たした4月10日の広島戦(甲子園)から5月21日の広島戦(甲子園)まで、15試合連続で無失点だった。終わってみれば、50試合に登板して0勝1敗11ホールド、防御率2・53をマーク。仮に来季、40歳シーズンで50試合以上に登板すれば、プロ野球史上初の快挙だ。

 「来年も50試合投げられたら最高なんですけど。ただ、それは二の次。まずは優勝。どんな力になれるか、わからないですけど、何かしら貢献したい。チームのことを第一に考えながら来シーズンはやっていきたい」

 個人記録よりも、重きを置くのはチームの勝敗。改めて、V奪回が最大の目標であることを強調した。「金本さんを男にしたいという思いが強い」。金本監督の現役時代から、ともに戦ってきた。それゆえ、胴上げへの思いも強くなる。

 来季からはキャプテンを務める福留と並びチーム最年長。投球以外にも、投手陣のまとめ役としても期待が高まる。

 「1球、1球の大切さ、怖さを後輩たちに伝えていきたい。投手陣のことはなるべく福留に負担をかけないように、みんなで福留を盛り上げていきたいとは思います」

 後輩たちへのアドバイスは惜しまない。来季でプロ16年目を迎える大ベテラン。歩むべき道のりは、ただ一つだ。(山本 浩之)

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2016年12月20日のニュース