菊池 チーム日本人最高年俸に!「守備含めて100打点に匹敵」

[ 2016年12月20日 05:30 ]

大幅増の菊池
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 広島・菊池涼介内野手(26)が19日、広島市南区の球団事務所で来季の契約交渉に臨み、6000万円増の年俸1億4500万円(金額は推定)でサイン。年俸6億円だった黒田博樹氏の引退に伴い、チームでは日本人選手の最高年俸となった。入団6年目での1億円突破は95年の前田智徳氏(1億3500万円)と並ぶ野手最速タイとなった。

 「(チーム最高年俸には)特別変わった思いはない。一番の評価だと言ってもらって、納得してサインした」

 今季は打率・315、13本塁打、56打点をマーク。攻撃的な2番打者として181安打を放って、最多安打のタイトルに輝き、25年ぶりのリーグ優勝の貢献した。

 ただ、評価されたのは打撃だけではない。菊池と言えば、鉄壁の二塁守備。球界屈指の守備範囲で何度も投手陣を助け、二塁手として4年連続4度目のゴールデングラブ賞を受賞した。

 交渉役の鈴木清明球団本部長も称賛する。「ここまで守備のポイントが付くのはないと思う。守備を含めて100打点に匹敵するくらいの活躍」。攻守両面での働きぶりが、背番号33をチームの顔へと押し上げた。

 「まだ引っ張っていけているとは思っていない。付いてきてもらえるような存在にならないと」

 来季もまた、丸とともにチームリーダーとしての役割を自覚する。そのためには好成績を維持しなければならない。だからこそ、言葉には一段と力がこもる。「(打撃で)2年連続して結果を残したことがない」。昨年は両膝の負傷などがあり打率・254に沈んだ。

 来年3月には選出濃厚なWBCが控える。「自分の役割をやるだけ。スタメンであればスタメン。ベンチだったらベンチでやっていきたい」。ヤクルト・山田と二塁の定位置を争うが、気負いはない。 (柳澤 元紀)

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2016年12月20日のニュース