台湾で陽見せて!巨人入団会見に地元メディア7社集結

[ 2016年12月20日 05:30 ]

高橋監督から帽子を被せてもらう陽岱鋼
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 国内フリーエージェント(FA)権を行使して日本ハムから巨人へ移籍した陽岱鋼(ヨウダイカン)外野手(29)が19日、東京都内のホテルで入団会見を行った。5年契約で総額15億円以上。背番号2のユニホームに袖を通し、新天地に懸ける意気込みを語った。会見には台湾メディアも集結。巨人に移籍したことで注目度もさらにアップし、台湾で の巨人戦テレビ中継を要望する異例の「お願い」まで飛び出した。

 姿勢を直した陽岱鋼の2度目のあいさつは台湾語だった。「台湾の皆さん、こんにちは。正式に巨人軍に加入しました。もっといいパフォーマンスを皆さまにお見せできたら幸いです」。インターネットを通じて故郷にライブ配信された入団会見。「昨日も眠れなかった」という緊張した面持ちがちょっぴりほぐれた。

 13年WBCでも台湾代表の主力として活躍した陽岱鋼。その晴れの舞台に、台湾からはテレビ・新聞合わせて7社が駆けつけた。会見では、台湾メディアから球団への異例の「お願い」も飛び出した。

 「日本ハムの試合は見られたが、巨人の試合は今、見ることができない。中継はしないのか?」。

 台湾では「FOXスポーツ」が今季から3年契約で日本ハムを中心としたパ・リーグ公式戦を中継。しかし、セ・リーグの中継はなく、「巨人・陽岱鋼」を見たいという熱が高まっているという。会見に同席した堤辰佳GMは「今、権利関係などを球団の方で話している」と説明。台湾での試合中継実施を検討する可能性に含みを持たせた。

 「見たい」のは故郷のファンだけではない。同席した高橋監督から会見前に「普通にやってくれればいい」と声を掛けられた。5年総額15億円を超える大型契約。「入団を決めた日から自覚がある。このプレッシャーを自分の力に変えて、今までやってきたこと、自分のプレースタイルを継続していけばいい」とありのままの姿を見せて貢献することを誓った。

 背番号2のユニホームに袖を通すと、表情が引き締まった。「王さんの次の2番だし、長嶋さんとの間に入って凄いプレッシャーがある。その、プレッシャーを感じながらプレーしたい」。堤GMから贈られた「好きなカラー」という赤いネクタイで会見に臨んだ陽岱鋼が、巨人ファン、そして台湾のファンを熱くする。(春川 英樹)

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2016年12月20日のニュース