松坂世代はまだまだ輝ける!思い出の聖地で新垣3人斬り!

[ 2016年11月13日 05:30 ]

<12球団合同トライアウト>力投するヤクルト新垣

 戦力外となった選手らを対象とした12球団合同トライアウトが12日、甲子園球場で行われ、65選手が参加した。前ヤクルトの新垣渚投手(36)ら1980年度生まれの「松坂世代」が各球団の編成担当者にアピール。一つの時代を築いたかつての黄金世代が現役続行のチャンスを求めて力を振り絞り、吉報を待つ。

 懐かしい甲子園で腕を振った。01年から始まった12球団合同トライアウト史上最多1万2000人の大声援を受け、新垣は深江を138キロ直球で二ゴロ。原も140キロ直球で二ゴロに打ち取り、最後は渡辺を二直と、1ボール1ストライクから行われた対戦で3者凡退に仕留めた。

 「今日で終わってもいいようにとマウンドに上がった。後悔のない投球ができた」。沖縄水産のエースとして輝きを放った甲子園。「ここで始まった。終わりたくないけど、投げられてよかった」と感慨深げだった。

 同世代の久保裕、長田もマウンドに上がった。「楽しみながら、もしかしたら最後のマウンドになるかもしれないと思って投げた」という久保裕は、巨人時代の同僚・加藤に右前打を浴びたが、あとの2人は三振に仕留めた。長田は3者凡退に仕留め「悔いなくやり切ろうと思ったことができた」。それぞれが「松坂世代」の看板を背負って戦ってきた。

 松坂も復活を目指し、今オフはプエルトリコのウインターリーグに参加する。「和田も帰ってきたし、杉内、(松坂)大輔も来年はやってくれると思う。自分ももうひと花咲かせたい」。新垣の言葉には黄金世代の意地が込められていた。(君島 圭介)

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2016年11月13日のニュース