【巨人秋季キャンプ】左腕・中川皓太 目標はSB和田 来季飛躍へ制球に磨き

[ 2016年11月13日 10:00 ]

韓国・ハンファとの練習試合に先発した巨人・中川

 巨人が6年ぶりに行った秋の対外試合。12日、韓国・ハンファとの練習試合で先発を任されたのは、来季2年目の左腕・中川皓太投手(22)だった。初回を3者凡退と完璧な立ち上がりを見せ、3回を2安打1失点。それでも第一声の「全然ダメでした」から始まり「直球のコントロールが課題でしたけど、ダメでした。自分の中でうまくいかなかった」と反省ばかりが口をついた。

 秋のキャンプでは直球の制球力とともに「いろんな球種をつくる」ことをテーマにしている。今季終盤に1軍初昇格を果たすと、中継ぎとして2試合に登板。カーブに頼りぎみだった自身の投球スタイルを見直すきっかけになった。「上のバッターになると、カーブだけでは抑えられない。中途半端な投球をすると1軍の選手は絶対に打ってくる」。スライダー、フォークに加え、変化量の少ないシュートやカットボールの習得を目標にしている。

 直球の軌道から、打者の手元で急激に変化するのが理想。「そうすれば直球も生きてくると思う」と説明した。指導に当たる尾花投手コーチは「低めに投げることができるし、球が強い。若い世代の先発候補」と来季の飛躍に期待する。キャンプ初日の5日にブルペン入りすると142球を投げるなど、今秋は徹底的に制球力を磨いている。

 ソフトバンク・和田を目標にする左腕は、中日・岩瀬のようにテークバックの大きい投球フォームが持ち味。「球のキレで、バッターが打てないような投手になりたい。球速はそんなに出なくても三振を奪えることができるような」。ゆっくりとした柔らかい口調に決意を感じた。(神田 佑)

 ◆中川 皓太(なかがわ・こうた)1994年(平6)2月24日、大阪府生まれの22歳。山陽高では広島大会準優勝が最高で、甲子園出場はなし。東海大では4年の春夏リーグ戦2季連続で最優秀投手。15年ドラフト7位で巨人に入団。183センチ、83キロ。左投左打。

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