ドーム特別ルール かつてはブライアントがスピーカー直撃弾も

[ 2016年11月13日 21:25 ]

侍ジャパン強化試合 ( 2016年11月13日    東京D )

1990年6月6日、ブライアントは日本ハム角から高々と大飛球、ドーム天井のスピーカーに当たり、センター前へポトリ。特別規定でホームランに

 侍ジャパンの大谷翔平投手(22=日本ハム)が仰天の“天井消え二塁打”を放った。6点を追う7回、代打で登場すると、右腕フロラニスの3球目、内角高めのボール球を引っ張ると、右翼方向に高く上がった飛球は天井の隙間に飛び込み、落ちてこなかった。悠々とベースを一周した大谷。判定は二塁打となり、ゲーム再開となった。

 ドーム球場では、特別ルールとして打球が天井の穴や隙間に挟まって落ちてこなかった場合はボールデッドとなり、それがフェア地域内なら打者、走者ともに2個の安全進塁権が与えられる。それがファウル地域ならファウルボールとなる。

 東京ドームでのこのルール適用第1号は1988年7月4日。阪急のウィリアムズが日本ハムの西崎から打った打球が天井を直撃して3階内野席に落ちたため、ファウルになった。2002年7月18日に当時巨人の松井が横浜(現DeNA)戦で天井の隙間に打球を放ち、二塁打となったことがある。

 また、フェア地域の天井や懸垂物に当たった場合はボールインプレイ。落下した地点または野手が触れた地点でフェアボールかファウルボールか判定される。この打球を地上に落ちる前に野手が捕球すれば、打者はアウトに。だが、打球が外野のフェア地域にあたる懸垂物に当たった場合はホームランとなる。

 東京ドームでは1990年6月6日には当時近鉄のブライアントが日本ハム戦で中堅上の天井スピーカーに直撃させ本塁打と認定されたが、2016年に天井大型スピーカー撤去されたため、この特別ルールはなくなった。

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