恋人渡さん!「虎の糸井」誕生へ 毎日ラブコール

[ 2016年11月13日 08:00 ]

FA権行使を表明したオリックス・糸井

 「恋人」に毎日ラブコール攻勢!? オリックスからFA(フリーエージェント)宣言した糸井嘉男外野手(35)との交渉を続けている阪神・高野栄一球団本部長(53)が12日、この日は返答をもらえなかったことを明かしたものの、今後も連日コンタクトをとり続ける方針を示した。静観の姿勢を示すオリックスとは対照的に、積極ラブコールで、1日も早い「阪神・糸井」誕生を目指す。

 果報は寝て待て…とはよく言うが、阪神は正反対の戦法をとる。交渉解禁となった11日に糸井と電撃交渉。好感触をつかんで迎えた一夜明けのこの日、高野球団本部長が「まだ合意はしていません」と話したように返答は届かなかった。今は、いったんボールを相手に投げている状態だが、座して相手の出方を待つ気はない。せっかく金本監督が「恋人以上」という口説き文句でグラつかせてくれたので、同本部長は今後も積極攻勢を仕掛けていく方針を示した。

 「昨日(11日)は公に交渉をするので、(報道陣に情報を)出すべきだと思った。ただ今後は、変化が出れば申し上げるスタンスで行こうと思います。進ちょく状況を、いちいち言うつもりはありません。交渉は水面下交渉になります。(何度か水面下交渉するのか、の問いに)そうですね」

 現状、公開交渉は11日の第1回交渉でひと段落のもよう。「昨日は監督も入ったので。これから細部を詰めて行って、応じていただけたらと思います」。すでに指揮官の口から熱意や条件など大まかな要素の提示は終えている。その勢いを駆って、今後は「水面下交渉」にシフトチェンジ。条件面の細部を詰めるとともに、さらなる誠意を伝える算段だ。

 そのためには、毎日のように「ラブコール」を掛けることも辞さない。「(適宜)コンタクトはしていますので。内容については一つ一つ申し上げる必要はないと考えます。そういうことは水面下です」。その言葉通り、FA宣言選手公示の10日午後3時1分に糸井本人と初コンタクトを取り、翌11日には初交渉にも臨んだ。そしてこの日も返答こそもらえなかったがコンタクトを取ったもよう。その積極姿勢を「水面下交渉」という形で継続し、一気に口説き落としてみせる。

 あくまで静観の姿勢を貫くオリックスとは対照的に積極的なアプローチで、1日も早い「阪神・糸井」誕生を目指す。

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2016年11月13日のニュース