創志学園・高田152キロも涙 巨人スカウト「2位までに消える」

[ 2016年8月14日 05:30 ]

<盛岡大付・創志学園>6回裏2死、10失点でマウンドを降りる創志学園・高田

第98回全国高校野球選手権大会2回戦 創志学園8―11盛岡大付

(8月13日 甲子園)
 最速154キロを誇る今秋ドラフト候補右腕の創志学園・高田が“速すぎる”夏の終わりを告げた。公式戦では「初めて」という2被弾を含む11安打を浴び自己ワースト10失点。5回2/3で降板し、今大会最速となる152キロを2度計測したが「負けたら意味がない」と唇を噛んだ。

 初回から150キロを連発するなど3回まで1安打。暗転したのは4回だった。1死から植田に甘く入ったスライダーを左翼席へ放り込まれた。「動揺があった」と次打者から3者連続四球。1年生捕手・小林との呼吸も合わず「フォームも崩れて修正できなかった」と失点を重ねた。

 それでも、巨人・山下哲治スカウト部長は「あの体格でこれだけ腕が振れるのが素晴らしい。(今秋ドラフトで)2位までには消えるだろう」と高く評価。阪神の畑山俊二アマスカウト統括補佐も「課題もあるけど、152キロが出た。それだけのポテンシャルはあるということ」と評するなど評価は高い。「プロという思いは頭にありますが、考えたい。また(いつか)ここに戻ってきたい」。松坂2世は次なるステージを見据え聖地を去った。(吉仲 博幸)

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2016年8月14日のニュース