高山4タコも「曲芸打ち」ワンバウンド球バットに当てた

[ 2016年4月2日 08:08 ]

<D・神>3回表1死二塁、高山は地面すれすれのボールを打つも二飛に倒れる

セ・リーグ 阪神1-2DeNA

(4月1日 横浜)
 プロの厳しさを味わう中でも、キラリと光るプレーは見せた。前夜の試合ではプロ初本塁打となる「プレーボール弾」を皮切りに、4安打と大爆発した高山だが、この日はDeNAの剛腕・井納の前に4タコ。それでもワンバウンドしたボールをバットに当てる「曲芸打ち」や美守を披露し、また一つ経験を積んだ。

 「(井納は)真っすぐも変化球も良かった。僕の力の無さを感じた。練習で打てる技術を身につけたいと思います」

 試合後はいつものように淡々と振り返った黄金ルーキー。前夜は初球を右翼席に放り込んだ第1打席は、井納のフォークにタイミングをずらされて二ゴロ。右腕と4度の対戦で、外野にもボールを飛ばせなかった。

 ただ、非凡なバットコントロールを見せたのが3回1死二塁の第2打席だ。1ボール2ストライクからの4球目のフォークは、ベース前でバウンドする完全なボール。これを打ちに行ってしまったが、瞬間的な反応でゴルフクラブのようにバットの先っぽで拾った。結果は二飛となったが、打席での驚くべき柔軟性を感じさせた。

 6回の守備では、荒波の左翼線に落ちそうな飛球をスライディングキャッチ。「風がセンターからレフト方向に吹いていたけど、しっかり捕ることができた」。対戦する投手はもちろん、球場すら初体験のこともある1年目。金の卵は日々研鑽を積んでいる。(山添 晴治)

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2016年4月2日のニュース