梨田楽天 適時打“なっしー”で雄星攻略 エンドランにスクイズも

[ 2016年4月2日 08:40 ]

<楽・西>4回1死一、三塁、スクイズを決める嶋

パ・リーグ 楽天4-2西武

(4月1日 コボスタ宮城)
 タイムリーは1本も出ていない。それでも難敵の西武・菊池から4点を奪って勝った楽天・梨田監督は「エンドランあり、スクイズあり、盗塁あり。やれることはやったつもり」と深々とうなずいた。62歳のベテラン新指揮官らしい、小技を絡めた采配が光った。

 (1)2回無死一塁 今江の初球、ヒットエンドランを仕掛け、三塁線を破った。一塁走者ウィーラーは三塁へ。茂木の二ゴロで先制した。決して足が速くない4番を走らせたことに、梨田監督は「外国人でもやるよ。うちはそういう(長打力のある)チームではない」と言った。

 (2)4回無死一、二塁 茂木が三塁線へセーフティー気味のバントを決める。捕球した炭谷が一塁へ悪送球し、二塁走者のウィーラーが還って2点目を奪った。

 (3)この回、なお1死一、三塁 嶋が初球スクイズに成功して4点目。指揮官は「エラーでガッカリしているところ。警戒される前に一発目(初球)でやらないと」と、してやったりだ。

 開幕から6試合で本塁打は1本もないが、勝つ方法はある。梨田監督の口癖は「常に次の塁を狙う」。堅実な機動力野球が、今季初の連勝をもたらした。(徳原 麗奈)

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2016年4月2日のニュース