大地 パ・キング3号も「本塁打は“病気”だと…」

[ 2016年4月2日 08:41 ]

<オ・ロ>8回無死、鈴木は勝ち越し本塁打を放つ

パ・リーグ ロッテ4-3オリックス

(4月1日 京セラD)
 3―3に追いつかれた直後の8回。ロッテの鈴木が敵地の反撃ムードを沈めた。直球を強振した打球は京セラドーム右翼5階席のフェンスを直撃する3号勝ち越しソロ。「塁に出ようと思っていた。本塁打は“病気”だと思っているので忘れる」と冗談めかした。本人が病気と言うのもうなずける。昨季まで4年間で通算14本塁打だった男が、6試合目でリーグ1位の3号。それもチームの全本塁打を放っている。

 オフは体幹を鍛え体を絞るために大好きな炭酸飲料を控えて炭酸水で我慢した。「体のことがすぐに(長打力に)つながるとは言えない」と慎重だが、明らかに力強くなった打撃でオープン戦でも打率・400で首位打者を獲得。伊東監督も「うちのホームランキング。いいとこで打ってくれた」と評価した。

 ここまで5戦は7番を任されたが、この日は6番に昇格した。2回に右翼線二塁打、4回に中前打を放ち、三塁打が出ればサイクル安打となる今季初の3安打。チームを単独首位に導いた主将は「しっかりセンター返しを意識していく」と本来の打撃を確認し、バスに乗り込んだ。(渡辺 剛太)

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2016年4月2日のニュース