大谷初勝利またお預け 球団スピードガンで自己最速タイ162キロも

[ 2016年4月2日 05:30 ]

<日・ソ>力投する大谷

パ・リーグ 日本ハム4-3ソフトバンク

(4月1日 静岡)
 開幕戦黒星の日本ハム・大谷は、2度目の先発でも今季初勝利を逃した。「結果的に走者を背負っての投球が多かった」と6回まで5度も得点圏に走者を背負い、3―0の6回無死一、三塁では今宮の併殺打の間に1点を失った。プロ入りからの地方球場での連続無失点が36イニングでストップ。この回で勝利投手の権利を手にして降板したが、8回に増井が同点とされた。

 耐える投球。草薙球場の球速表示はほとんど表示されず、初回のカニザレスの打席で180キロを計測する誤作動もあったが、球団スピードガンでは自己最速に並ぶ162キロを計測するなど力強い直球を投げ込んだ。

 沢村栄治が、全米選抜のベーブ・ルースら強打者相手に快投した伝説の球場。試合前、栗山監督は球場前に立つ沢村、ルースの銅像にコーヒーを供えて、手を合わせた。大谷に今季開幕投手を伝えたのはルースの生誕日、2月6日。投打両方で活躍した大リーグの偉人にあやかった。思いを知る大谷が、ここでふがいない投球はできなかった。

 昨季は相性の悪かったソフトバンク戦で大崩れはしなかった。「結果的に勝ってこっちの方が勢いが強い。明日以降につながる」とチームの勝利を喜んだ。(柳原 直之)

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