明徳またも初戦● 馬淵監督「今までの敗戦で一番恥ずかしい」

[ 2016年3月22日 05:30 ]

<明徳義塾・龍谷大平安>初戦で敗れた明徳義塾ナインはアルプススタンドの応援団にあいさつ

第88回選抜高校野球大会1回戦 明徳義塾1―7龍谷大平安

(3月21日 甲子園)
 甲子園通算45勝の名将が策すら講じられなかった。明徳義塾は2大会連続初戦敗退が初めてなら、7失点も初戦最多失点。「完敗ですわ。今までの敗戦の中で一番恥ずかしい敗戦。手も足も出ん。サンドバッグみたいだった」。馬淵史郎監督は嘆き節を連発した。

 不安が的中した。調子を落としていたエース中野が3回までで8安打3失点。秘密兵器として隠し続けた北本を急きょ、4回から登板させたが、らしくない守備の乱れもあり、流れを変えることができなかった。一方、自信があった打線は2回、5番西村の左翼への大飛球が好守に阻まれるなど、運にも見放され6安打1得点。サインを出す場面すらなかった。

 よほどショックだったのか「“打つな”と言っているのに手を出して…。監督の指示を守らないのは選手が悪いと思っていたが60歳を過ぎたら、指示を徹底できないのは監督の責任かもしれん」と珍しく弱音も吐いた。ただ一通り思いの丈を話すと、「7―1でも、1―0でも負けは負け。もう一度夏に戻ってこられるよう、鍛えたい」と言い聞かせた。早すぎる帰郷を夏の進撃の序章にする。(康本 園子)

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2016年3月22日のニュース