明石商 エース吉高の力投が勝利呼び込む「投球を立て直せた」

[ 2016年3月22日 12:35 ]

<明石商・日南学園>ガッツポーズを見せる明石商の先発・吉高

第88回選抜高校野球大会第3日・1回戦 明石商3―2日南学園

(3月22日 甲子園)
 明石商のエース・吉高は序盤の2回に一発を浴びるも、その後は安定感を取り戻し、チームに甲子園初勝利をもたらした。

 吉高は9回を完投して6安打10奪三振2失点。131球の力投に「自分のピッチングができなかった。次はしっかり投げたい」と、まず反省の言葉を口にした。それでも、尻上がりに調子を上げ、3回以降は相手打線を4度、三者凡退に切って取るテンポの良い投球を披露。「中盤からストレートとスプリットが低めに決まってくれたのが、ピッチングを立て直せた要因」と自身の投球を振り返った。

 このエースの好投に打線も応え、8回に3番・橋本の適時打で2―1と勝ち越しに成功。9回に同点に追いつかれたが、すぐその裏に1死満塁とすると、8番・藤井がスクイズを決め、歓喜の瞬間を迎えた。

 バントが得意だという藤井は「ベンチからサインが出て、ここでやるしかないと思った」と緊迫した場面を振り返り、ボールがバットに当たった瞬間、「決まったと思った」と殊勲のスクイズの笑顔を見せていた。

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