金本阪神「超変革」象徴する1、2番コンビ 「必死さ」が好影響

[ 2016年3月22日 07:45 ]

<オ・神>6回表無死、高山は左前打を放つ

オープン戦 阪神2―2オリックス

(3月21日 京セラドーム大阪)
 金本タイガースの船出を先導するフレッシュな「1、2番コンビ」の誕生だ。3試合連続で同じ打順でスタメン出場した高山と横田が、最後のオープン戦でも躍動。期待の黄金ルーキーは2000年以降の阪神の新人では最多を更新する通算17安打目を放つと、未完の大器も2安打で締めくくった。

 「見ている方は(どう感じているか)わからないけど、僕も横田もただただ必死でやっているだけ。その必死さがチームに影響を与えているならうれしいですけど、そんなことも考えず、これからも必死でやりたい」

 スタメンを飾った13試合、全てで安打をマークした。6回先頭の第1打席、パ・リーグを代表する好投手・西の2球目のチェンジアップに態勢を崩されながら、見事なバットコントロールで左前に運んだ。技ありの一打には相手右腕も「すごい打者だなという印象。スライダーや落ちる球にもついていっていたし、あれだけ変化球の対応が良かったら投手は困る」と絶賛だった。

 この回、続く横田も西の外角直球に逆らわず左翼線二塁打。新1、2番コンビで無死二、三塁の好機をつくり、ゴメスの遊ゴロで高山が生還。「高山さんが出てくれたんで、僕もヒットでつなぎたいという気持ちだった」と横田。試合後に1番から7番まではこのままの打順で開幕に臨むことを示唆した金本監督も「やっぱり、野手は高山、横田が予想以上」と、オープン戦での収穫に2人の名前を挙げた。

 「試合に出続けられたことが良かった。こういう連戦はなかなか今までなかった。1番(の収穫)というとそこですね」と高山。昨秋に右手首を骨折し、プロ生活は他の選手と別メニューから始まったが、見事に開幕スタメンまでこぎつけた。打率はそれぞれ・327と・393。しかも横田の通算22安打は、12球団最多。最後までアピールを続けた若虎コンビが「超変革」の象徴となる。(山添 晴治)

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2016年3月22日のニュース