20年東京五輪で「松井監督」を!星稜高先輩・馳文科相がムチャ振り

[ 2016年3月22日 06:24 ]

親善大使就任式で馳浩文科相(右)とと笑顔で握手を交わす松井秀喜氏

 米大リーグ、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(41)が21日、京都市と東京都で10月に開催される国際会議「スポーツ文化ワールドフォーラム」のPR活動を担う親善大使に政府から任命された。文部科学省の大臣室で行われた就任式で、星稜高(石川)の先輩で元プロレスラーの馳浩文部科学相(54)から東京五輪で競技復活が予想される野球の日本代表監督就任を希望された。

 まず、就任状を手渡され「断ったら(レスラー時代の得意技だった)ジャイアントスイングをされると思って」と話して笑いを誘った。ただ、馳氏に「4年後、(日本代表)監督は?」と振られると、苦笑いしてしばらく沈黙。「4年後、どうなってますかね…」とかわしたが、ファンにとって夢プランだ。

 松井氏は高校時代、巨人、メジャーでも活躍し、引退後の13年に国民栄誉賞を受賞。現在はヤ軍GM特別アドバイザーも務め、世界の野球発展に貢献している。東京五輪で野球復活なら日本代表は金メダル獲得はもちろん、競技のアピール活動も責務。「広告塔」である日本代表監督に松井氏はうってつけの存在だ。

 現在、プロ野球界は古巣の巨人に端を発する賭博などの問題で揺れており、今月8日には高校の後輩である高木京介(26)の関与も発覚した。特にプロ野球の盛り上がりは4年後の五輪に向けて必要不可欠。松井氏は「4年後に向けて日本中の熱が高まってほしいという期待を込めて要請を受けました」と言葉に力を込めた。(山田 忠範)

 ≪追加種目8月決定≫東京五輪組織委は開催都市がIOCへ提案できる追加種目について昨年9月、野球・ソフトボール、空手、ローラースポーツのスケートボード、スポーツクライミング、サーフィンの5競技18種目に決定した。国民的な人気、国際的な認知度、若者への訴求力などが選考理由で、8月のIOC総会(リオデジャネイロ)で正式決定する。

続きを表示

2016年3月22日のニュース