阿部不在 一番の誤算もリード成長の小林誠に期待 吉村禎章の目

[ 2016年3月22日 09:55 ]

開幕二軍スタートが決まった阿部

 巨人は阿部不在で開幕を迎える。高橋監督にとっては一番の誤算だろう。痛みの箇所や程度にもよるが、仮に右肩痛だとしたら、右腕はトップからバットを引き下ろす時にリードする方の手になる。打撃にも影響はあると思う。慎重にやってほしい。

 当面は「8番・小林誠」で打順を固定するはず。シーズンでは守備も含めたトータルの戦力で白星を拾いたい。この日の西武戦で打線は2安打。それでも投手陣が踏ん張り、クルーズらの好守もあって最少得点で勝利した。開幕直後。エース級の投げ合いとなれば、この日のようにロースコアで競った展開が多くなることも予想される。選手は「阿部不在」という事態をいかに自覚して調整し試合に臨むか。今こそチーム力が試される。

 小林誠もリード面で成長している。4回1死では桜井に内角直球を要求し、主砲・中村を見逃し三振。6回2死でメヒアを迎えた場面でも、フルカウントからサインに2度首を振った戸根に再び内角直球を投げさせた。結果は四球だったが、相手打者をよく見て観察している姿が垣間見えた。(スポニチ本紙評論家)

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2016年3月22日のニュース