清武氏の控訴棄却 東京高裁「内部資料を持ち出したと推認できる」

[ 2015年12月10日 05:30 ]

 巨人元球団代表の清武英利氏(65)が球団の内部資料の流出元とみなされ、名誉を傷つけられたなどとして、読売新聞側に損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、東京高裁は9日、請求を棄却した一審東京地裁判決を支持し、清武氏の控訴を棄却した。

 判決によると、桃井恒和球団社長(当時)は12年5月、記者会見で「清武氏が資料を持ち出した可能性が高い」と発言。高裁の河野清孝裁判長は「清武氏が内部資料を記録媒体に移したり、持ち出したと推認できる」と指摘し、記事が出る前、出版社関係者と会っていたことなどから「資料の提供者は清武氏と認められる」とした。

 清武氏の弁護団は「偏った不当な判決だ。判決を精査し、今後の対応を検討する」とコメントした。

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2015年12月10日のニュース