大リーグ、危険な“併殺崩し”排除へ 選手会との協力でルール検討

[ 2015年12月10日 14:48 ]

アットリー(左)のスライディングでメッツのテハダは転倒する (AP)

 大リーグ機構の競技運営最高責任者を務めるジョー・トーリ氏(75)は9日、併殺を防ぐために二塁ベース付近で見られる危険なスライディングについて言及。選手会と協力してそうしたプレーを制限するためのルール導入に前向きな姿勢を示した。

 “併殺崩し”のスライディングにより、今季はパイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ)が左膝じん帯断裂、さらにメッツのテハダが右腓(ひ)骨の骨折と、両選手ともにシーズン絶望の大ケガを負った。

 これを受け、先月にトーリ氏は悪質なスライディングを排除するため、新たなルールを検討すると明言。同日にも「(ルール導入のために)選手会と意見をすりあわせる」と話し、その考えは変わっていないようだ。また「野手に接触するするなとは言わないが、そうしなくても併殺を防ぐ方法はあると思う」と走塁技術についても触れる場面もあり、元選手としての視点からも意見を述べた。

 ただ、タイミングはセーフでも勢い余った走者が野手にタッチされ続け、ベースから離れてアウトになるケースについては「ビデオでアウトと示されているものをセーフとは言えない」とコメント。ビデオ判定の導入が要因で、その議論を行うとしていたが、こちらに関しては現行通りとなりそうだ。

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