西口が引退セレモニー「完全試合未遂1回…」“自虐”あいさつで感謝

[ 2015年9月28日 22:10 ]

<西・ロ>引退セレモニーでチームメートから胴上げされ背番号と同じ13回宙を舞った西口

パ・リーグ 西武2―4ロッテ

(9月28日 西武プリンスドーム)
 今季限りでの現役引退を発表した西武・西口文也投手(42)が28日のロッテ戦でラスト登板。試合後に引退セレモニーを行った。

 西口は2―3の5回2死から先発の菊池に代わってマウンドに上がった。打者・井口に宝刀スライダーを投じたが惜しくも外れて四球に。田辺監督が投手交代を告げると、この日満員となった西武プリンスドームの観客から西口コールが起こった。拍手と大歓声に包まれながら西口はレフトスタンドの大歓声に両手を挙げて応えてベンチに下がった。

 試合後のセレモニーでは「あいさつする前にひとこと言わせてください。プロになってから一番緊張してます」とスタンドの笑いを誘い、「ファンのみなさま、ノーヒットノーラン未遂2回、完全試合未遂1回、そしてきょうのフォアボール…ファンの期待を裏切ることもたくさんありましたが、声援に勇気と力をもらいました。本当にありがとうございました」と西口らしく“自虐的”な言い回しも交えて、支えてくれた選手やファンに感謝していた。

 セレモニー最後には「ラストピッチ」と題して、捕手の炭谷目掛けて直球を投げ込んだ。ロッテの涌井も加わった胴上げでは背番号と同じ13回宙を舞った。涙はなく、清々しい表情で、記録にも記憶にも残る182勝腕が21年間の現役生活に別れを告げた。

続きを表示

この記事のフォト

2015年9月28日のニュース