父の教え子・五郎丸の活躍に刺激 清宮2安打も早実は初戦敗退

[ 2015年9月28日 05:30 ]

<鳥羽・早実>1回無死一、二塁、清宮は山田から右前打を放つ

 「紀の国わかやま国体」特別競技の高校野球硬式の部が26日開幕し、1回戦4試合を行った。今夏甲子園4強の早実(東京)は鳥羽(京都)と対戦し、清宮幸太郎内野手(1年)が2安打を放つも、2―3で敗れた。今夏甲子園を制した東海大相模(神奈川)は吉田凌投手(3年)が敦賀気比(福井)を3安打完封し、2回戦に駒を進めた。

 清宮の顔に寂しさがにじんだ。早実とともに15年の第1回全国中等学校優勝野球大会に出場し、同大会を制した京都二中の流れをくむ鳥羽と「レジェンド対決」に惜敗。3年生とは最後のプレーとなり「このメンバーでやれるのは気持ち良かった。ずっと心に残り続けると思う。いい1年生の高校野球だった」と振り返った。

 清宮の登場とあって徹夜組が出るほどの注目が集まった。そんな中で3回に左中間二塁打を放つなど、4打数2安打と結果を残した。励みになったのはラグビーのW杯初戦で南アフリカを撃破した日本代表の活躍だ。トップリーグ・ヤマハ発動機監督の父・克幸氏が早大監督時代に指導したFB五郎丸が奮闘。幼い頃からかわいがってもらっており「五郎丸さんがあんな有名になってうれしかった。活躍を見て、僕はこんなところで負けてるようじゃダメだと思った」。だが、今夏の甲子園4強の実力を出し切れないまま初戦敗退となった。

 10月には来春センバツ出場につながる東京都大会が控える。「自分が中心となってチームを引っ張っていければ」と頼もしい言葉で先を見据えた。(松井 いつき)

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2015年9月28日のニュース