逆転Vへ虎3連勝しかない!キーマン鳥谷最大の関門は杉内

[ 2014年9月9日 05:30 ]

9日から巨人戦に臨む鳥谷

 ラストチャンスを必ず生かしてみせる! 阪神は、9日からペナントレースの行方を占う巨人→広島→ヤクルトとの9連戦に挑む。首位の巨人とは4・5ゲーム差で、逆転優勝には3連勝しかない。和田豊監督(52)は「(ことを)起こさないといけない」と誓い、キャプテンの鳥谷敬内野手(33)も「あきらめない」と闘志をかきたてた。

 阪神の底力が見たい。最後の最後まで力を振り絞る姿を見せてほしい。首位の巨人と4・5ゲーム差で、残り20試合。最後の直接対決となる、9日からの3連戦をすべて勝たないことには、逆転Vの望みもない。

 「もう一回勝負できるよう、(ことを)起こさないといけない」

 敗れれば巨人に優勝マジック18が再点灯する危機に、和田監督は選手たちの反発力に期待した。7日の中日戦で今季11度目の完封負けを喫するなどナゴヤドームでは3タテを食らった。ここにきての今季初の同一カード3連敗は、昨年同様の失速を意味するのか。「勝負の月」と位置づけた9月の星取も2勝4敗。ムードは明るくない。数字的にも厳しいところまで追い込まれた。しかし、それでも逆に、巨人を踏み台にして勢いをもたらすぐらいのあつかましさがあってもいい。

 キャプテンの鳥谷もまだファイティングポーズを崩していない。「一戦一戦が大事になる。勝つしかないです。そのために全力でプレーするだけです」。いつものように大きなことは言わないが、重要な週であることは重々承知している。

 ペナントレースの行方をほぼ決すると言ってもいい9連戦。指揮官のいうように一つ一つの白星を積み重ねることで何かが起きる可能性は少しずつ膨らんでいく。それを導くことができるのが背番号1でもある。

 「あきらめない? そうです。ハイ」

 それを裏付ける数字がある。昨年9月の月間打率は・337、2本塁打、15打点だった。昨年1年間で月間3割以上はこの月だけで、チームが苦しんでいるときに力を発揮し、頼りになる。

 今季の巨人戦の通算打率は・307と悪くはないが、鳥谷にとって最大の関門となるのが第1戦に先発する杉内だろう。今季16打数無安打と完璧に抑え込まれている。2戦目の先発が予想される菅野には7打数3安打(・429)しているが、3戦目予想の沢村にも11打数2安打(・182)と分が悪い。一つでも落としたら終戦に近づく中で、難敵3投手を攻略したその先に、「奇跡」も見えてくる。

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2014年9月9日のニュース