森脇監督 サヨナラ負けも「あのリレーでやられたらしょうがない」

[ 2014年9月9日 05:30 ]

<楽・オ>9回無死一塁、松井稼(後方)にサヨナラ2ランを浴びる平野佳

パ・リーグ オリックス4-5楽天

(9月8日 コボスタ宮城)
 まさに悪夢だ。1点リードで迎えた9回無死一塁。オリックスの守護神・平野佳が松井稼に投じた初球、149キロ直球は左翼ポール際へと吸い込まれた。今季初の逆転サヨナラ負け。森脇監督は痛すぎる敗戦を、気丈に振り返った。

 「ウチのあのリレーでやられたら、しょうがない。今までそうして勝ってきたんだから」

 昨年5月28日のヤクルト戦(神宮)から続けていた、7回終了時にリードしていた試合の連勝は、101で止まった。

 勝利の方程式が崩れる予兆はあった。3点リードの6回2死一塁からマウンドに上がった3番手・佐藤達が、7回に2四球などで1死満塁のピンチを招く。この回は失点を食い止めたが、8回から登板した4番手・馬原が2失点。平野佳は最少得点差を守り切れず、「ヒットも、ホームランも、両方とも高いし、甘かった。(先発の)近藤に申し訳ない」と敗戦の責任を背負い込んだ。

 打線も得点源を欠いて試合に臨まざるを得なかった。前日7日の日本ハム戦(京セラドーム)で左足甲に死球を受け、途中交代した糸井が今季初の欠場。きょう9日以降の出場も当日の様子を見て決めることとなった。

 「チームとしてしっかり、全員で戦っていくということ」

 森脇監督は糸井不在の影響について言及しなかったが、投打ともシーズン終盤に来て、想定外の事態が起きている。

 連勝は2で止まり、首位・ソフトバンクとのゲーム差も4に開いた。それでも指揮官は「チームとして最善を尽くして負けた。切り替え、明日しっかりと戦う」と前を向く。チームを支えてきた勝利の方程式。勝利の「形」を信じ、戦い抜く。

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2014年9月9日のニュース