今度は角中!ロッテ 連夜のサヨナラ イケイケ5連勝

[ 2014年8月8日 05:30 ]

<ロ・楽>10回、歓喜の中で角中(左)のユニホームを脱がそうとして反撃に合う大嶺翔。右は前夜のヒーロー川本

パ・リーグ ロッテ2-1楽天

(8月7日 QVC)
 連夜の「幕張劇場」のエンディングは、延長10回に訪れた。1死から加藤の打球が一塁ベースに当たってラッキーな二塁打に。続く角中が中越え二塁打し、ロッテは2試合連続のサヨナラ勝ちで連勝を5に伸ばした。

 「あいつが結果を出した。先輩の意地もあったし、最後は勝ちをつけてやりたかった」

 殊勲の角中が「あいつ」と呼んだのは、5年目の大嶺翔だ。試合直前に今江が腰痛を訴え、急きょプロ初スタメンのチャンスが巡ってきた。すると、3回先頭で塩見の初球スライダーを左中間席へ。プロ4打席目の初安打が初本塁打となった。

 角中は試合前、大嶺翔に「きょう打てなかったら、浦和(2軍)行きだな。バイバイ」と冗談交じりに声を掛けていた。2軍時代によく食事に連れて行ったかわいい後輩。自身が7月14日に腰痛で2軍落ちした際には、大嶺翔から「タイミングの取り方を教えてほしい」とアドバイスを求められたという。2人そろってのお立ち台。もともとは「最初からため口のクソガキ」という存在だったが、「今は何とかしようという必死さが伝わってくる。“大バカ”から“バカ”に成長した」と頼もしそうに話した。

 大嶺翔は5回にも中前打し、初のマルチ安打も記録した。2年前からオフの自主トレは今江に弟子入り。その師匠のアクシデントによるチャンスを生かし「忘れることのできない一本になる。ホームランボールは奥さんと子供にあげたい」と笑顔で話した。

 前日は9回に5点差をひっくり返したミラクル劇なら、この日はニューヒーローも生まれた。「全員でつないで、つないで諦めなかった結果」と伊東監督。チームのムードは最高潮だ。

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