守れない、打てない…巨人 非常事態 わずか1点4連敗

[ 2014年8月8日 05:30 ]

<D・巨>2回1死二塁、三浦の遊撃内野安打が悪送球を誘い二塁走者・山崎が生還。一塁手・阿部(右)はぼう然

セ・リーグ 巨人1-10DeNA

(8月7日 横浜)
 DeNAに8年ぶりの同一カード3連敗を喫した巨人・原監督は具体的なプレーに言及しなかった。今季3度目の4連敗。何が必要か、原点を見つめ直すように言った。

 「点取りゲームなわけだから。守っている時には、ヒットを打たれようが、四球を出そうが、点をやらない。攻撃はどういう形であってもホームを踏む。執念というか、そういうものが必要」

 先発の宮国が3回でKOされ、打線は8回まで5度も得点圏に走者を置きながら、あと1本が出ない。今季初めて「純国産打線」を組んだが、9回の阿部の11号ソロによる1点がやっとだった。

 今季初めて阿部を一塁で起用し、小林がマスクをかぶった。指揮官は「若いバッテリーでいってもらおうと決めていたし、簡単に慎之助を休ませるわけにはいかない」と説明。だが、その阿部に守備でミスが出た。

 2回、山崎の一、二塁間の当たりは、阿部の捕球位置だったが、ベースに就くことを優先してしまい、二塁内野安打に。1死二塁では、三浦の中前へ抜けそうな打球で、遊撃の坂本が捕球し一塁へ送球。しかし、阿部は中継プレーに入ろうとベースを離れたため、送球に追いつけず、二塁走者の生還を許した(結果は坂本の悪送球)。阿部は「そういう(不慣れなポジションの)時こそ、難易度の高い球が飛んでくる。切り替えて頑張る」と話した。リスクは承知の上とはいえ、そういうところに難しい打球が飛ぶ巡り合わせも悪い。

 7回には左翼手の高橋由も2つの送球エラーを記録。3失策は全て失点に絡んだ。投打に劇的な好転は見込めない。地に足を着けた戦いをする中で、兆しを見いだすしかない。

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