鳥谷 7年ぶり開幕1番!高い出塁率+長打力で超攻撃型けん引

[ 2014年3月21日 05:30 ]

阪神の鳥谷

 2014年型打線が決まった! 阪神・鳥谷敬内野手(32)が自身7年ぶりとなる「開幕1番」を任されることが決定的となった。調整を重視しているオープン戦は打率・083だが、出塁率の高さと長打力が魅力。21日のオリックス戦(京セラドーム)は金子の先発が予想されており、「3・28」で激突する巨人・菅野攻略の予行演習となる。

 9年ぶりV奪回への道のりは、鳥谷の快音とともに始まる。和田監督は明言こそ避けたものの、「開幕1番」構想を示唆。鳥谷にとっては07年以来7年ぶりとなる、リードオフマンとしての出陣となる。

 「オレの中では決まっている、とだけ言っておく。(打順の構想は)キャンプから変わっていない。どうやったら点を取れるかということ。鳥谷が1番? 考えておきます」

 打倒・巨人は、超攻撃型打線で果たす。鳥谷を1番に据える魅力は何よりも高い出塁率だ。11年には・395でリーグ1位。昨年も同・402と高く、リーグ最多の104四球を選んだ選球眼にも定評がある。

 それだけではない。鳥谷のもう一つの魅力が、その長打力。日本中を歓喜の渦に巻き込んだ、13年WBCオランダ戦の先頭打者アーチは記憶に新しい。ましてや、開幕の舞台は、そのときと同じ東京ドーム。よ~いドンの合図とともに一発をかっ飛ばせば、チームにとってこれほど勢いが出ることはない。

 「まだ1度もベストメンバーを組めていない。それを3試合やる」

 鳥谷の背中の張りなど、主力選手の相次ぐ離脱が和田監督にとっての不安材料だった。そのため「1番鳥谷、3番西岡」の打順もまだ2試合しか試せていない。だが、鳥谷が18日のヤクルト戦で戦列復帰を果たしてからはいずれも1番。早ければ、21日のオリックス戦から西岡も復帰が可能で、ようやく2014年型オーダーがお披露目となる。

 「想定はできるんじゃないのかな。金子の方が球種は多いけど、同じようなタイプだよね」

 そんな待望の新オーダーを試すには、オリックス金子はもってこいだ。真っすぐに威力があり、かつ制球の良さは巨人の開幕投手・菅野と似たタイプ。その金子に対して打線が機能すれば、3・28へ向けた最高の予行演習にもなる。

 オープン戦は13試合で33得点と苦しみ抜いたが、ゴメスが加わるなど役者は揃う。昨年の「1番西岡、3番鳥谷」からの発展形か。3年契約の契約最終年は「1番鳥谷」を目玉に、ペナントレースを大暴れする。

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2014年3月21日のニュース