巨人 ドラ1候補に“阿部の後継者”日生・小林が浮上

[ 2013年10月8日 06:00 ]

巨人が注目する日本生命の捕手・小林

 24日のドラフト会議で、巨人の外れ1位候補に日本生命の小林誠司捕手(24)が浮上していることが7日、分かった。球団は即戦力投手とともに阿部の後継者の育成を急務としており、今後はドラフト当日まで他球団の動向をにらみながら、シミュレーションを重ねていく。

 現状ではJR東日本の吉田、東京ガスの石川、九州共立大の大瀬良ら即戦力投手を1位指名する方針。だが、他球団との競合は避けられない状況に加え、チームにとって捕手の補強は長年の課題。09年のドラフトでは市川、鬼屋敷、河野の3捕手を獲得したが、1軍レベルにはまだ至っていない。そのため、場合によっては小林の指名を繰り上げる可能性もある。

 この日、ジャイアンツ球場での全体練習を見守った原監督は、すでに「もう終わっています。いまは誰を1位でいくかというのをね」とすでに球団側に現場の要望は伝達済みであると説明した。さらに「阿部の後継者?そこが補強ポイントであるのは間違いないですから」と小林を念頭に指名の可能性が高いことを示唆した。

 小林は広陵時代は広島・野村とバッテリーを組み、同大時代は「1位指名以外なら日本生命に行きます」と宣言して話題を呼んだ。捕手として強肩とリード面を高く評価されており「社会人No・1捕手」の呼び声が高い。巨人は原沢敦球団代表兼GMが、7月の都市対抗を直接視察。山下哲治スカウト部長も「肩を含めた守りは今秋の候補でもトップクラス。打撃も大学のころより良くなった」と口にするなど、以前から高く評価していた。

 巨人は昨年日本一に輝いたため、ウエーバー順は最も遅い12番目。2位指名は最も不利な条件となるだけに、1位、もしくは外れ1位の人選は極めて重要になる。当日までさまざまなケースを想定して最終決断を行う。

 ◆小林 誠司(こばやし・せいじ)1989年(平元)6月7日、大阪府生まれの24歳。小2からソフトボールを始め、中学では大阪泉北ボーイズに所属。広陵では1年時に投手から捕手に転向し、2年秋からレギュラー。3年夏は甲子園準優勝。同大では4度のリーグ優勝。日本生命では2年連続都市対抗出場。1メートル78、75キロ。右投げ右打ち。

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