松坂3連勝で残留つかんだ!メッツ再契約オファー確実

[ 2013年9月27日 06:00 ]

レッズ戦の8回途中で降板し、ベンチでチームメートとタッチを交わすメッツ・松坂

ナ・リーグ メッツ1―0レッズ

(9月25日 シンシナティ)
 メッツの松坂大輔投手(33)とマリナーズの岩隈久志投手(32)が25日(日本時間26日)、今季最終登板でそろって無失点と好投した。レッズ戦に先発した松坂は7回2/3を4安打に抑えて3勝目(3敗)。ラスト3試合は防御率1・83と復活への手応えをつかみ、メッツも再契約オファーを出すのは確実な状況となった。

 松坂は笑顔だった。1―0の8回2死二塁、テリー・コリンズ監督が交代を告げに来た時だ。

 「来年につながるピッチングだった。去年の最後と比べれば天国と地獄じゃないですか」

 レッドソックスに在籍していた昨季の最終登板(10月3日)は、ヤンキース相手に3回途中5失点KO。右肘手術から復帰したものの、日米通じてプロ最低の1勝で終えたシーズンと比較し、今の心境を語った。

 プレーオフ進出を決めているレッズ打線を完璧に抑えた。初回を2者連続三振でスタートすると、テンポのいい投球で凡打の山を築く。直球は大半が80マイル台後半で140キロ前後。「フォームのことを考えたりするのはオフでいい」と割り切り、ストライクを先行させることに集中した。今季から多投する緩いカーブを交え、8回2死まで105球と余力を残して救援陣にマウンドを託した。

 メジャーでの登板機会を求めてインディアンスを自由契約となり、8月21日にメッツと契約。ところが3試合連続KOで、再び解雇の危機に直面した。しかし、そこから4試合連続で2失点以下の好投。試合後、コリンズ監督は「また(来季も)うちで、と考えない理由はない」と語り、サンディ・アルダーソンGMも「事態は好転した。われわれはとてもうれしいし、彼も同じだろう」と評価。今季、メジャー最低年俸の49万ドル(約4850万円)でプレーする松坂は金銭的にも格安で、残留オファーを出すのは確実な情勢となった。

 「いいことも悪いことも経験し、悩んできた。こういう年もあって良かったなと、今では思っている」。松坂にとって、来季もメジャーで戦えるとの確信をつかんだ最終登板だった。

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2013年9月27日のニュース