田淵幸一氏が祝福「人生の友、仙ちゃん。優勝、おめでとう」

[ 2013年9月27日 11:35 ]

楽天のヘッドコーチを務めた田淵氏(右)と星野監督

パ・リーグ 楽天4-3西武

(9月26日 西武D)
 【盟友・田淵幸一氏が祝福】私は、24日が67歳の誕生日だった。20日の移動日。星野監督にメールを送った。「ちょっと早いけど、第1号として言っておくよ。優勝おめでとう」。そして付け加えた。「俺の誕生日に優勝を決めてくれ」と。

 返事は「バカ。そんなことできるか!」だった。19歳、大学1年の時からの付き合い。もう50年近くになる。闘将。つくづく、監督は弱いチームを強くするのが好きなんだなあ、と思う。今年も「体が一番しんどい」と何度も言っていた。それでも、監督はしんどい仕事こそが好き。プレッシャーのない人生はありえない。長年付き合ってきた私には、よく分かる。

 就任1年目の11年に選手の特徴をじっくり見て、2年目には我慢して使う。そして、3年目に見事に花を咲かせた。しかし、私がユニホームを着ていたのは2年目の昨年まで。なぜ退団したかは、口が裂けても言えない。いろいろないきさつはあった。確かなことは、監督がうまくいくように――。それだけを考えたということだ。監督の後ろに立って、ずっと二人三脚でやってきた。何年たっても気持ちは一緒。それこそが仲間であり、友だ。

 友といえば、「法政三羽ガラス」といわれた私と山本浩二、そして富田勝。今年7月下旬、入院中の「トミ」を、監督と一緒に大阪市内の病院に見舞いに行った。彼を励ましつつ、つらかった、でも楽しかった昔話に花を咲かせた。今は退院して自宅で療養している。優勝の瞬間も、見ていたことだろう。

 03年。阪神のコーチとして同じユニホームを着てから、ずっと「監督」と呼んできた。ベンチでも、それ以外でも。きょうだけは、昔の呼び方で呼ばせてほしい。人生の友、仙ちゃん。優勝、おめでとう。(スポニチ本紙評論家、前楽天ヘッドコーチ)

 ▼山本浩二氏 星野監督、本当におめでとうございます。今年2月1日に久米島キャンプで話した時に、今年は面白いと話していたが、その時に自信を相当持っているな、と感じた。かつてとは違い、若い選手を辛抱強く見守る形で能力を引き出した。情熱や闘争心は変わらず持ちながら、選手個々の気質もよく理解して接していたのだと思います。打線ではジョーンズとマギー、投手では田中と投打の軸がしっかりして若手も絡んでいく。素晴らしいチームだと思います。

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2013年9月27日のニュース